本研究は、リハビリテーション専門職が行うdual task stepping testの信頼性を検討し、さらに転倒発生、トイレ動作を含めた日常生活動作の介助予測としての精度を、前向きに調査した。その結果、dual task stepping testは高い検者間・検者内信頼性を有していることが明らかとなった。また、dual task stepping testは入院中の転倒発生における感度が高く、日常生活動作の介助予測としても高い精度を持つ評価であった。dual task stepping testは30秒で簡便に実施できる評価方法であり、臨床で普及されるべきものである。
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