• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

サルナシ果汁によるパーキンソン病の新規予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19655
研究機関自治医科大学

研究代表者

北村 祐貴  自治医科大学, 医学部, 講師 (80802553)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサルナシ / パーキンソン病 / 抗酸化作用 / 天然化合物
研究実績の概要

サルナシ(Actinidia arguta)は、毛の無い小ぶりなキウイフルーツに似た果実であり、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール類などが豊富に含まれている。これまでに、サルナシ果汁の経口摂取が、1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine(MPTP)誘導型パーキンソン病モデルマウスにおいて、MPTPが誘導する運動機能障害およびドパミン作動性神経細胞の減少を抑制することを明らかにしている。また、サルナシ果汁の酢酸エチル抽出物には過酸化水素が誘導する細胞傷害性を抑制する抗酸化作用をもつ天然化合物が存在することを明らかにした。今年度は、この酢酸エチル抽出物に含まれる物質を明らかにするために、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて分離・精製を行い、液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)を用いて物質の同定を行った。その結果、酢酸エチル抽出物には、細胞傷害性を抑制する複数のポリフェノール類が存在することが明らかになった。同定されたポリフェノール類がパーキンソン病モデルマウスにおいても有効な予防効果を示すかは今後検討が必要である。本研究によって、サルナシ果汁の経口摂取がパーキンソン病の発症予防効果や増悪抑制に寄与する可能性を見出し、その有効成分となりうる物質を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of the Most Impactful Asparagine Residues for γS-Crystallin Aggregation by Deamidation2023

    • 著者名/発表者名
      Kato Koichi、Nakayoshi Tomoki、Kitamura Yuki、Kurimoto Eiji、Oda Akifumi、Ishikawa Yoshinobu
    • 雑誌名

      Biochemistry

      巻: 62 ページ: 1679~1688

    • DOI

      10.1021/acs.biochem.3c00097

    • 査読あり
  • [学会発表] 岡山県産サルナシ果汁によるパーキンソン病モデルマウスに対する発症予防効果2024

    • 著者名/発表者名
      北村祐貴
    • 学会等名
      第94回日本衛生学会学術総会 若手研究者の会企画1
  • [学会発表] ナノプラスチックが及ぼす生体への毒性影響の検証2024

    • 著者名/発表者名
      北村祐貴
    • 学会等名
      第31回次世代医工学研究会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi