緑茶に含まれるカテキン((-)-epigallocatechin-3-gallate; EGCG)は様々な生理機能を有し、EGCGの抗肥満作用に関しては、脂質代謝の改善に基づく作用機序が報告されているが、EGCG摂取後の腸管からの吸収は非常に少なく、吸収されなかったEGCGは大腸へ到達し、腸内細菌によって資化・分解される。EGCGが消化管を介して全身へ及ぼす作用に着目し、研究した結果、EGCGの抗肥満作用は脂質代謝改善作用と消化管を介した作用も一部関与している可能性が示唆された。EGCGの抗肥満作用の作用機序の一端を明らかにすることができた。
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