研究課題
若手研究
現代の日本ではストレス社会が問題となっており、ストレスが原因で身体的・心理的な異常を来すことがある。そして、ストレスの状況下では交感神経が優位になることが知られている。本研究では交感神経が優位である日中、冬、正常月経周期の黄体期中期、寒冷刺激試験直後に全身の循環動態の上昇に伴い、脈絡膜の循環動態(血流速度)は上昇し、脈絡膜の形態(厚さ)は減少していることを明らかにした。
健康科学
交感神経が優位になると、血圧などの全身の循環動態が上昇する。それに伴い、脈絡膜の血流速度が上昇することをレーザースペックルフローグラフィ(laser speckle flowgraphy)を用いて、脈絡膜の厚さが減少することを深部強調画像光干渉断層計を用いて明らかにした。以上のことから、眼科一般検査であり非侵襲的に短時間で測定することができる両機器を用いることで、脈絡膜の変化および所見を観察し評価する新たな他覚的なストレス評価法の有用性について示唆した。