研究課題
若手研究
本研究の目的は情報幾何学に基づいたベイズ事後分布集合の階層モデリングの学習理論を構築することである.この目的のため,本研究では以下の3点について取り組んだ.(1)モデルパラメータが無限次元の事後分布集合の幾何学構造を定義した.(2)確率分布集合のモデリング法を開発した,特にカーネル平滑化を用いた多様体モデリング法を開発した.(3)潜在変数が伴う場合の事後分布集合の階層モデリング法を開発した.これにより,教師なし学習の階層モデリングが可能となった.
機械学習
本研究では情報幾何学に基づいて汎用的に利用できるメタ学習,マルチタスク学習,転移学習の方法論を構築した. 特に本研究の枠組みでは一般的に扱われる教師あり学習のメタ学習やマルチタスク学習だけでなく教師なし学習のメタ学習やマルチタスク学習も統一的に扱うことが可能となる. これにより様々なデータの形式や学習タスクに適した学習アルゴリズムをシームレスに提供できるようになった.