新型コロナウイルス感染症とロシア・ウクライナ国際情勢の影響により、当初予定していた東シベリアでの現地調査を実施できなかった。そのため、樹木年輪国際データベース(International Tree-Ring Data Bank)に登録されている東シベリア(60<N, 120<E<150)の33サイトを対象としたデータ解析を進めた。その結果、過去の極端気象(特に極端な低温)による成長量減少に対する回復力が低いサイトが東シベリア東部に多く分布していることが明らかになった。また、中央シベリア・極東シベリアとの比較において、東シベリア東部のサイトの回復力の低さがより顕著であることが分かった。
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