研究課題/領域番号 |
20K19987
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
渡邊 美穂 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (70867184)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 微生物 / 環境浄化 / 原油 / 硫酸還元 / 無酸素環境 / 新規微生物 |
研究成果の概要 |
石油系炭化水素を分解する硫酸還元細菌であるDesulfosarcina属細菌群の新たな石油成分分解機構の解明と新微生物資源の探索を目的として研究を行った。硫酸還元-パラキシレン分解経路の解明のため、微生物による代謝産物の解析とゲノム解析を行った。また、日本国内の計6つの油田・ガス田・温泉から様々な系統に属する新規細菌株を分離した。これら細菌株について原油分解性能等の検討を行った。
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自由記述の分野 |
微生物生態学/環境生物工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学繊維の原料となるパラキシレンはアジアにおける需要が増大し、備蓄プラントの建設が急増している。その中で、プラント施設からのパラキシレンの漏洩による潜在的な環境汚染の懸念が高まっている状況にある。化学製品生産の過程で生じる副産物パラトルイル酸の除去についても工業排水処理における課題となっており、パラキシレン関連物質からの環境浄化法の確立が喫緊の課題である。パラキシレンの硫酸還元細菌による分解という、全く未知の代謝を明らかにするという点で本研究は学術的独自性を有している。本研究課題は環境修復法の開発のみならず、微生物生態的・進化学的にさらなる発展の可能性を秘めており学術的意義は高い。
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