コロナ禍による現地調査の難しさがあったが、2020年8月から12月にかけて発表されたイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)、バハレーン、スーダン、モロッコの関係正常化宣言という情勢変化もあり、本研究課題が着目した紛争当事国による政治外交の展開を同時代的に分析することができた。これらの成果は、日本中東学会や日本国際政治学会などの研究大会で報告した。 また、2022年度においては、国外との往来が緩和されたことで、イラク、イスラエル、クウェート、オマーン、パレスチナといった中東各国の研究者と共同の会議に参加し、今後の新たな研究プロジェクトに向けた人的ネットワークの構築に努めた。
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