ヒト肝細胞ならびに腸管上皮細胞を共培養させた薬剤排泄システムを構築するとともに当システムによって代謝された抗癌剤ががん細胞スフェロイドに対する薬剤応答性を評価実施した。 大腸癌細胞株をスフェロイドプレートに播種・スフェロイド化し肝細胞ならびに腸管上皮細胞をセミコンフルまで培養したトランスウェルを介して抗癌剤を添加した。添加24時間後においては肝/腸細胞を介して代謝され添加5日目においては癌細胞スフェロイド外周に存在する細胞が崩壊している形態を示した。これらの結果より肝/腸トランスウェルを介することで生体内の薬物動態を再現することが可能となり、抗癌剤作用機序に違いを与えたことが考えられる。
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