研究課題
若手研究
本研究では、他家細胞に対する免疫拒絶反応を抑制する、再生医療用スキャフォールドを創出することを目的とした。ポリアミンとヒアルロン酸からなるスキャフォールドを作製し、免疫抑制機能について評価した。開発したスキャフォールドは、高い生体適合性・足場機能・免疫抑制能を有していることが明らかになり、細胞を内包することによって、細胞のデリバリー担体として機能することを見出した。本手法は、再生医療における免疫拒絶反応を抑制し、移植効率を高める手法として有用であると期待される。
バイオマテリアル
本研究は、再生医療を加速する基盤的な研究として、医療イノベーションを推進し、心不全や脊髄損傷、糖尿病などの難治性疾患治療や移植片対宿主病の予防に対する医療シーズの創出へと大きな波及効果をもたらすと期待される。他家細胞による再生医療は、生涯寿命・健康寿命の延伸に貢献し、2050年に約2.5兆円に達する再生医療市場の発展にも寄与する。