研究課題
若手研究
本研究期間において目的としていた「超音波を利用した伸縮機構を持つロッドシステムの人体に関する負荷の評価と軽減」は十分な成果を得た。水中での評価環境を利用した研究として1つの論文、食肉等を利用した環境での運用試験をまとめた研究として2つの論文が発表されている。また、ロッドシステムの改良、ロッドシステムの締め付けトルクによる挙動の変化、ロッドシステムの引張力による挙動の違いの評価などが4つの論文として纏められている。
ロボティクス
本研究の主な目的は人体内部で伸縮する金属ロッドシステムが人体に与える影響を評価することにある。特に本研究のように超音波加振により伸縮する金属ロッドの研究は希少であり、大きな意味がある。また、影響評価の結果から負担の少ない構造の開発を行うことで将来的に外科的な手術を行わずに固定具を調整することが可能となる。これにより合併症などのリスクから人体内部への金属ロッドの埋込が行えなかった患者にも同手術が可能となる可能性がある。