顎骨骨髄炎は骨髄に起こる感染症であり口腔外科領域における最も難治性の高い疾患の一つである.本研究では,手術精度の向上を目的として,術前CT画像と術後病理画像位置合わせによるアノテーション手法,術前CT画像から顎骨骨髄炎発症範囲を高精度に推定する手法を構築した.術前CT・術後病理画像の位置合わせは8名中5名について成功した.また,対照学習とSVMを組み合わせた骨髄炎発症範囲推定法は,9名の頭部3次元CT画像を用いた実験から,F値0.734の精度で骨髄炎発症範囲を推定できることを確認した.また,これらの成果を国内学会4件・国際会議3件で報告済み,論文誌1報を投稿済みである.
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