術中支援を目的とした世界初のコンセプトとなるScratch-PETを開発した.これは被験者の背面に並べたディテクタと,手持ちで走査を行うハンドディテクタから構成され,任意の個所をなぞるように動かすことで広範囲の撮像が可能となる. シミュレーションにより基礎的な性能評価を行った後,1ペアのディテクタを用いた試作機開発を行った.ハンドディテクタは光学機器を用いてトラッキングし,体動補正技術を応用した再構成アルゴリズムを開発した.内部に複数径のロッド構造を有するデレンゾファントムの撮像を行い,5㎜程度の構造が可視化可能であることを実証した.
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