高齢ドライバの主な事故要因は認知能力低下であり、この早期発見が求められている。既存研究より認知能力の評価指標は提案されているものの、シミュレータ利用を前提としており実運転時においては適用できない。その理由は場面検出問題にある。評価指標を算出するためには、運転中に直面する様々な場面から認知能力評価可能な場面が検出できないといけない。そこで本研究では、運転中に直面する認知能力評価可能な場面の検出手法を提案した。本手法は教師ありの深層学習に基づくアプローチを採用し、既存の場面検出手法に比べ高い検出精度を確認した。また、ドメイン適応技術を応用し、シミュレータデータを用いた場面検出手法も提案した。
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