研究課題
2020年から日本学術会議の会員任命問題は注目を集め、報道され続けているが、本研究ではそれ以前より調査研究に着手していた。研究目的は、第一に今まで本格的に着手されなかった日本学術会議の資料を整備することであり、第二はそれらの資料を活用して日本の学術体制史を検討することであった。会員任命問題の大きくて継続的な報道は、本研究の重要性を確認できた半面、現在進行形の問題と並走して調査研究を行う点では難しいところでもあった。更にコロナ流行による行動の制限は、密閉性の高い書庫で、集団の連携による現場での作業が必要な、実際的なアーカイブズ作業を伴う本研究においては、打撃が大きかった。その結果、当初の予定を完遂することはできなかったが、温湿度管理、水漏れ対策などの書庫内の基本的な環境改善、長年蓄積された会議録などの対ロ湯の簿冊資料の大分類と秩序を持った配架、部分的ではあるが、所蔵資料に関する目録情報の整備等基礎的な作業は実施した。また、その作業と並行して、研究会の開催も行った。大々的な成果とはいかなくとも、研究の種はまけたと考える。
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広島平和記念資料館資料調査研究会 研究報告
巻: 19 ページ: 65-78
保健医療社会学論集
巻: 34(1) ページ: 34-44