研究課題/領域番号 |
20K20275
|
補助金の研究課題番号 |
17H06183 (2017-2019)
|
研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
|
配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
久保田 明子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (40767589)
|
研究分担者 |
青木 睦 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (00260000)
高岩 義信 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 協力研究員 (10206708)
飯田 香穂里 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (10589667)
兵藤 友博 立命館大学, 経営学部, 授業担当講師 (20278477)
小沼 通二 東京都市大学, その他部局等, 名誉教授 (70027340)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 学術体制 / アーカイブズ学 / 科学研究 / 科学史・科学技術史 / 科学と社会 / 科学と国 |
研究成果の概要 |
2020年から注目された会員任命問題以前より、本研究は日本学術会議の問題に着手した。研究目的は、第一に今まで着手されなかった日本学術会議の資料を整備することであり、第二はそれらの資料を活用して日本の学術体制史を検討することであった。会員任命問題の大きな報道は、本研究の重要性を確認できた半面、現在進行形の問題と並走して調査研究を行う困難でもあった。更にコロナ流行による行動の制限は、現場作業が必要な、実際的なアーカイブズ作業を伴う本研究において打撃が大きかった。結果、当初の予定を完全に実施することはできなかったが、書庫内の環境改善、資料の分類と配架、一部分の目録情報の整備等基礎的な作業は実施した。
|
自由記述の分野 |
アーカイブズ学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本学術会議では、利用者の希望通りにレファレンスをすることが難しかった。それは、会議側が消極的だったのではなく、長年未整備の資料状況にも由来するものだった。その点、本研究で資料の環境や情報の基本的整備を行い、多少貢献できた。研究期間中に会議創立70年を迎えたが、記念企画の資料展示「日本学術会議の設立と組織の変遷:地下倉庫アーカイブズの世界」は、本研究が大いに貢献した。また、本組織の設立期以来の膨大な資料群は、日本の科学者がどのように学術体制を整備し、学術発展の議論を行ってきたか、組織運営も含めた様相を明らかにすることが可能であることを指摘し、という学術体制研究の基盤の一端を形成できたと考える。
|