研究課題/領域番号 |
20K20298
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補助金の研究課題番号 |
17H06247 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 中部大学 (2018-2021) 名古屋大学 (2017) |
研究代表者 |
柘植 尚志 中部大学, 応用生物学部, 教授 (30192644)
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研究分担者 |
児玉 基一朗 鳥取大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00183343)
足立 嘉彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, ユニット長 (70355387)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | 植物病原菌 / 菌類 / 植物 / 病原性 / 宿主特異的毒素 / 進化 |
研究成果の概要 |
農業現場では、新たに育成された作物種や作物品種の導入後、数年のうちに新病害が発生することがしばしば経験されている。新病害が早いタイミングで発生することから、病原菌は作物以外の植物に感染して生息し、新たに導入された感受性作物に移動したと推定される。 本研究では、宿主特異的毒素を生産する糸状菌Alternaria病原菌のうちリンゴ、二ホンナシ、イチゴに感染する系統について、宿主作物以外の感受性植物を探索し、その同定に成功した。同定した植物には、在来の野生植物も含まれており、病原菌の成立と維持の軌跡(病原菌の起源)への野生植物の関与が示唆された。
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自由記述の分野 |
植物病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農業現場では、新病害の報告が後を絶たない。その一部は、苗、種子などに病原体が付着して海外から持ち込まれたものであるが、我が国で初めて見つかった微生物種や系統(土着微生物)による新病害も多数報告されている。また、近年の新病害の発生には、栽培様式の多様化も関係している。自然界では、土着の潜在的病原菌が、感受性の作物種・作物品種の登場や感染に適した栽培環境の変化を待ち受けているようである。本研究では、Alternaria病原菌を用いて、潜在的病原菌の自然界での生き残りのカギを握る野生宿主の同定に成功した。本研究が、植物病原菌研究における新たな発想に基づく研究モデルの開拓につながることを期待する。
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