• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

他家iPS細胞を用いたHLA適合移植後の新たな拒絶機構の解明と克服法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K20391
補助金の研究課題番号 18H05385 (2018-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2018-2019)
審査区分 中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

大段 秀樹  広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (10363061)

研究分担者 大平 真裕  広島大学, 病院(医), 助教 (30397947)
田原 裕之  広島大学, 病院(医), 助教 (30423354)
井手 健太郎  広島大学, 病院(医), 講師 (50511565)
田中 友加  広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (90432666)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードiPS細胞 / 他家細胞移植 / HLA一致 / SIRPα / 拒絶反応 / 免疫制御 / 自然免疫 / 獲得免疫
研究成果の概要

Signal regulatory protein α (SIRPα)-CD47システムはマクロファージや樹状細胞の自己寛容機構として知られる。本研究ではSIRPα遺伝子多型がHLA非依存性のアロ認識機構として作動し、HLA3座一致iPS細胞由来の他家細胞が自然免疫応答の標的となることを解明した。
他家細胞移植後に作動するT細胞の活性化経路は、直接認識と間接認識経路に分類される。HLA適合他家移植で回避し得る拒絶反応は、直接認識経路を介したものに限られる。本研究では、間接認識経路によって免疫反応を惹起するマイナー組織適合抗原に対するT細胞応答を肝類洞内皮細胞が特異的に寛容化する機構を解明した。

自由記述の分野

外科学一般

研究成果の学術的意義や社会的意義

HLA3座一致iPS細胞由来の他家細胞移植においても、SIRPα遺伝子多型によりHLA非依存性のアロ認識機構が作動して拒絶反応が惹起され、抗SIRPα抗体によりその応答が回避し得る可能性が示された。この成果は、新規拒絶機構の解明と克服法の開発に繋がる。マイナー組織適合抗原に対するT細胞応答による拒絶反応を、肝類洞内皮細胞への抗原パルスによって回避できれば、免疫抑制薬を使用することなく移植されえたHLA3座一致iPS細胞由来の他家細胞永久生着させることが期待できる。
以上の成果は、HLA一致iPS細胞由来の他家細胞移植における新たな免疫制御法として、再生医療への応用に期待できる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi