研究課題/領域番号 |
20K20440
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補助金の研究課題番号 |
19H05518 (2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2019) |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後藤 雅宏 九州大学, 工学研究院, 教授 (10211921)
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研究分担者 |
田原 義朗 同志社大学, 理工学部, 准教授 (30638383)
原田 耕志 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60253217)
若林 里衣 九州大学, 工学研究院, 助教 (60595148)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | イオン液体 / DDS / 経皮吸収 / 薬物キャリア / 難溶解性薬物 / 経皮免疫 / 花粉症ワクチン / バイオ医薬品 |
研究成果の概要 |
本研究では、実際の製剤応用を目的に、生体由来の分子からなる生体適合性の高いイオン液体を開発した。生体適合性のイオン液体として、素材にコリン、アミノ酸、脂肪酸及びリン脂質を用いて構成したイオン液体が有効であることを確認した。また、これら生体適合性イオン液体を用いることで、がん抗原ペプチドの経皮ワクチン製剤及びインスリンなどの経皮ペプチド製剤の構築が可能となった。また、開発したイオン液体は低毒性であり皮膚刺激性の低い製剤であることを明らかにした。脂質誘導型のイオン液体によって、がん抗原の皮膚深部への浸透が達成され、皮膚樹状細胞への効率的送達が可能になることで、高い抗腫瘍効果が確認された。
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自由記述の分野 |
生物化学工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イオン液体の創薬応用が、最近注目されるようになったが、世界的にも臨床レベルでイオン液体が利用された例は少なく、創薬領域として大きく発展するまでには至っていないのが現状である。特に、イオン液体を用いた創薬研究においてポイントとなる、薬物利用が可能な安全性と安定性が確認されたイオン液体の開発が望まれていた。本研究で開発された脂質誘導型のイオン液体は、生体毒性が低く、実際の臨床研究にも対応できることが示された。特に、イオン液体の高い溶解性は、これまで製剤化が困難であった難溶解性薬物の利用に有効となる。創薬開発において、イオン液体の利用という新たな選択肢が提供できる。
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