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2022 年度 研究成果報告書

認知症と骨粗鬆症を同時に制御できる方法の開発基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20496
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 超高齢社会研究
研究機関順天堂大学 (2021-2022)
東京大学 (2020)

研究代表者

根岸 貴子 (古賀貴子)  順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任准教授 (90451905)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード骨代謝学 / 加齢性疾患 / 骨粗鬆症 / 破骨細胞 / 骨芽細胞
研究成果の概要

アルツハイマー病モデルマウスを用いて、アミロイドβが骨組織に沈着し骨量減少を引き起こすことを明らかにした。骨組織へのアミロイドβの沈着は、脳内での沈着や認知機能・学習機能の低下とも独立して発生する可能性が示唆された。またこのモデルマウスでは行動異常の発症時期に前後して、何らかの循環性の細胞と膝関節細胞での遺伝子発現変化を介して、軽い運動負荷(トレッドミル)による脛骨の易骨折性を誘導した。脳内の変性に依存する液性因子が骨脆弱性を引き起こすことが示唆された。この骨脆弱性は自然発生の学習記憶障害を呈するマウスでは検出されなかったことから、神経障害性のアミロイドβに依存した骨脆弱性であると考えられた。

自由記述の分野

骨代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下するフレイルやロコモーティブシンドローム(ロコモ)は要介護状態の前段階であり、フレイルや初期のロコモの段階で積極的に改善をめざすことができれば超高齢社会で要介護人口の増加に歯止めをかける一助となる。その意味で、リハビリや運動療法は初期の認知症やフレイルを発症した高齢者に推奨される。リハビリや運動療法が認知症にも効果があることを分子レベルで証明できれば、それを人為的な治療・薬剤開発の基盤にできる。運動器と脳・神経系の関連を担う因子を探求することは、学術的にも新たな発見につながり、社会的にも新規制御法の開発に繋がる。

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公開日: 2024-01-30  

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