研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー疾患について、WHO は21世紀に人類が克服すべき疾患の一つに掲げている。例えば、花粉症は、日本人にとって国民病と言える深刻な疾患であり、アレルギー鼻炎の患者数は2015年で5,580万人、治療患者数は1,670万人と推計されている。将来的には、2024年に5,670万人、治療患者数は1,980万人と予測されており、増加は続くとみられている。現在抗ヒスタミン剤とステロイド以外に有効な治療薬がない花粉症などのIgEが関与するアレルギー疾患に対して、私たちは新規のメカニズムによる、単なる対症療法ではないアレルギー治療薬の可能性を示せた。
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