研究課題/領域番号 |
20K20614
|
研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高野 裕久 京都大学, 地球環境学堂, 研究員 (60281698)
|
研究分担者 |
奥田 知明 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30348809)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
キーワード | サイクロン / PM2.5 / 公共的屋内空間 / 生体影響 / 影響成分 |
研究成果の概要 |
地下鉄粒子は、屋外粒子と比較して、鉄や銅成分を豊富に含むことを示し、化学形態や組成も明らかにした。これらの成分は、呼吸器系、アレルギー・免疫系、循環器系に影響を及ぼしうること、また、喘息病態や感染病態を悪化させる可能性が示唆され、そのメカニズムとして、気道上皮細胞、抗原提示細胞、血管内皮細胞に対する、催炎症、抗原提示能の増加、細胞死、DNA損傷等が関与している可能性が考えられた。
|
自由記述の分野 |
環境医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活において我々が屋外より多くの時間を過ごす屋内については、PM2.5の濃度、発生源、成分、その健康影響に関する知見は乏しかった。 本件研究成果により、屋内の粒子の成分特性、影響特性を明らかにした。呼吸器系、アレルギー・免疫系、循環器系への健康影響が無視できず、成分によっては、屋外より強い可能性もあることを指摘した点が、学術的にも社会的にも意義深い。
|