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2023 年度 研究成果報告書

進化運動生理学の創出:ロコモーションの収斂進化に基づくトレーニング・運動処方革新

研究課題

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研究課題/領域番号 20K20619
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

松井 崇  筑波大学, 体育系, 助教 (80725549)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
キーワード運動 / 疲労 / 脳 / グリコーゲン / 乳酸 / 断続運動 / ロコモーション / 進化
研究成果の概要

本研究は、ロコモーションの収斂進化に基づく断続運動モデルを確立し、そのエネルギー効率と心身機能への影響を解明することを目的とした。実験1では、ラットとマウスの断続運動モデルを確立した。実験2では、断続運動が脂質代謝を促進し、筋グリコーゲンを節約することで、抗疲労効果を示すことを見出した。この神経機構として、代謝中枢・視床下部のグリコーゲン節約が関係する可能性も確認した。実験3では、通常は低下する運動後の身体活動性と深部体温を断続運動が維持することを明らかにした。これらの結果から、断続運動はエネルギー効率が高く、疲労を軽減し、運動後の活動性低下を防ぐ有益な運動形態であることが示唆された。

自由記述の分野

スポーツ神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動は肥満や生活習慣病だけでなく脳機能やメンタルヘルスにも奏功することが良く知られるようになったが、今も運動不足は世界的に蔓延する。 本研究は、断続運動が疲れにくく意欲的に実施・継続しやすい運動形態であることが明らかにした。これは、スポーツ科学では全く未開拓の進化生物学との融合により、この課題の解決につなげる挑戦性の高い成果であり、進化生物学の発展に寄与しながら、最近話題のHIITやPolarized Trainingの更に次世代となる新たな運動戦略の創出に貢献する。人々のハイパフォーマンスはもちろん、代謝性疾患や精神神経疾患の予防・治療にも貢献しうることから、医学的価値も包含する。

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公開日: 2025-01-30  

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