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2021 年度 実施状況報告書

時代差・地域差・分野差を集積した漢字字形情報通覧基盤の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K20711
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

高田 智和  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (90415612)

研究分担者 守岡 知彦  京都大学, 人文科学研究所, 助教 (40324701)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード漢字字体 / 異体字 / 文字情報交換
研究実績の概要

本研究は、「漢字字体規範史データセット」(http://www.hng-data.org/)に集積した漢字約40万字を基礎データとして、漢字字形の変種(異体字)に関して、文脈に遡った使用例の分析、和漢の歴代の漢字字書・辞典における文字規範との対比、各研究領域で作成された異体字表との照合を行い、時代差・地域差・分野差を集積した漢字字形情報を通覧する基盤構築を行い、これを通して漢字字形の理論的枠組みの深化、及び学術情報交換における字形処理の高度化・精緻化に寄与することを目的とする。
2021年度は以下の活動を行った。(1)日本中近世印刷本について漢字字体の異同を検討するためのデータセット作成に着手した。(2)人間文化研究機構の次期統合検索システム(nihuBridge)に「異体漢字対応テーブル」を提供した。(3)学会・研究会等で成果公表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本中近世印刷本について漢字字体を検討するためのデータセット作成に着手した。
人間文化研究機構の次期統合検索システム(nihuBridge)に対して、異体字同値検索向けに「異体漢字対応テーブル」を提供した。また、「異体漢字対応テーブル」の改修に着手した。
情報処理学会、本学術会議公開シンポジウムなどの学会・研究集会にて、研究成果の公表を随時行い、学術情報交換における字形処理の高度化・精緻化に関する議論を行った。

今後の研究の推進方策

漢字字体の時代差・地域差・分野差を検討するためのデータセット作成を継続するとともに、漢字字書・辞典における文字規範の抽出に着手する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症の影響により、資料整理・データ作成を行う人員(アルバイト)を十分に確保できなかった。今後は、資料整理・データ作成を行う人員の確保に努めるとともに、必要に応じて業務委託(外注)を実施する。

研究成果

(8件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 古辞書の構造化記述の試み―『和名類聚抄』を例に―2021

    • 著者名/発表者名
      藤本灯、韓一、高田智和
    • 雑誌名

      国立国語研究所論集

      巻: 21 ページ: 85-94

    • DOI

      10.15084/00003438

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 学術研究のための多言語・多文字への対応と多漢字・変体仮名2022

    • 著者名/発表者名
      高田智和
    • 学会等名
      日本学術会議公開シンポジウム「総合知創出に向けた人文・社会科学のデジタル研究基盤構築の現在」
    • 招待講演
  • [学会発表] 圏論に基づく漢字構造記述のモデル化の試み2022

    • 著者名/発表者名
      守岡知彦
    • 学会等名
      第128回人文科学とコンピュータ研究会
  • [学会発表] 漢字の字体・異体字2021

    • 著者名/発表者名
      高田智和
    • 学会等名
      日本がん登録協議会第30回学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 説文小篆に対する漢字構造記述の試み2021

    • 著者名/発表者名
      守岡知彦
    • 学会等名
      東洋学へのコンピュータ利用第34回研究セミナー
  • [学会発表] 板碑の文字2021

    • 著者名/発表者名
      高田智和
    • 学会等名
      国立国語研究所オープンハウス2021
  • [学会発表] Machine-readable description of Chinese Characters― Overview and background of CHISE ―2021

    • 著者名/発表者名
      Morioka Tomohiko
    • 学会等名
      KUDH International Conference
    • 国際学会
  • [備考] 漢字字体規範史データセット

    • URL

      https://www.hng-data.org/

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公開日: 2022-12-28  

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