経営戦略系ではトップの国際学会である Strategic management society(SMS)にて、藩校が現代の地域アントレプレナーシップに与える影響について発表した。査読と発表コメントを元に、分析方針を一部修正した。分析の頑健性チェックのために、自己空間分析という新たな手法も追加した。論文執筆に必要な文献レビューをHistory in theoryという理論分野に焦点をあてて実施した。論文投稿用のデータと分析結果がそろったため、執筆を来年度進めて海外ジャーナルに投稿する予定である。 また、本研究の前身となる研究の一部である、チェコ自動車産業の実践共同体に関する研究が、トップジャーナルであるINTERNATIONAL JOURNAL OF OPERATIONS & PRODUCTION MANAGEMENT(IF9.9)に掲載された。さらに、派生的な複数の研究を進めた。実践共同体であるトップマネジメントチームの研究も海外ジャーナルに掲載された。実践共同体である自動車のデザイナーネットワークと意匠権に基づく質の高いデザインが生まれるメカニズムに関する研究では、経営情報学会の年次大会で優秀萌芽研究賞を受賞し、The Association of Japanese Business Studiesにて、来年度発表する。また、遺跡出土の黒曜石の産地データによるネットワーク分析に基づく石器のイノベーション研究を第14回横幹連合コンファレンスで発表し、ベストポスター賞を受賞した。英国のプロパガンダ映画が現代の映画の普及に与える影響の研究も同大会で発表した。博物館の連携ネットワーク研究は、the 25th HCI International Conferenceにて発表し、その後、経営情報学会誌に採択されて掲載予定である。
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