研究課題/領域番号 |
20K20780
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊藤 祐子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (60289973)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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キーワード | 発達障害 / センサリーフレンドリー / 家族 / 地域 / 参加 |
研究実績の概要 |
2021年度は、日本の公共文化施設における発達障害がある当事者とその家族に対するセンサリーフレンドリーな環境について調査をするための情報収集として、4月~7月に都内劇場のアート部門の管理者へのインタビューを行った。そこから、国内の劇場における障害者に配慮した環境やプログラムの実情を伺い、アンケートを実施する際の項目、送付方法等についてアドバイスを得た。また、9月には米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのArt-Reachとい団体が主催した「Cultural Accessibility Conference」に参加し、米国における障害がある人に対するインクルーシブなアートや参加の機会に関するカンファレンスに参加し、情報を収集した。 加えて8月と11月には、地域の発達障害がある子どもとその家族を支援する団体のイベントに出向き、当事者のニーズに関する生の声を聴く機会を得た。そこから、地域におけるセンサリーフレンドリーな参加機会の開発について、関係者、関係機関とのネットワークを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度はコロナ禍の影響により、当初予期できなかった教育業務が多忙を極め、研究に対するエフォートが全く取れない状況であったことが理由である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度には実施でいていない調査をできる限り早い時期に実施する。その結果を分析し、日本における発達障害がある当事者とその家族に対するセンサリーフレンドリーの普及状況を確認する。そこから現状と課題を明確にし、身近な地域から実践を計画し、2022年度末にはプログラムを実施する。年度末には研究期間のの延長を申請し、2023年度には、プログラム参加者に対する調査の結果をまとめ、学会発表および論文化を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020、2021年度に計画通りに研究計画を遂行できなかったため。
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