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2021 年度 実施状況報告書

学校組織・教員のチームワークに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K20834
研究機関広島大学

研究代表者

米沢 崇  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20569222)

研究分担者 中井 悠加  島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (40710736)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード学校組織 / 教員 / チーム / チームワーク / チームワークに必要なKSAs
研究実績の概要

2年目である2021年度は、本研究の理論的枠組み及び調査研究の枠組みを再構築した。
①本研究では学校・教員を対象とした先行研究( Vangrieken et al. 2013など)に用いられているCohen & Bailey(1997)の定義に準拠し、チームを「相互依存的な個人の集まりであり、結果に対する責任を共有し、学校組織など、より大きな社会システムの一部である社会的存在」と定義した。また、チームワークを「チームメンバーの相互作用に基づくプロセス」(Smith 2009)とし、そのプロセスをBeverborg et al.(2015)を参考に「タスクの相互依存」と「ゴールの相互依存」から表現することとした。さらに、 チームワーク能力をStevens et al.(1994)のチームワークに必要な知識・技術・能力(KSAs)を参考に、チームワークに必要なKSAs(対人関係のKSAs、自己管理のKSAs)として捉え直した。
②チーム学習の信念と行動モデル(Van den Bosssche et al. 2006)、教師の専門的学習モデル(Beverborg et al. 2015)等を参考に理論モデルを再構築し、チームワークとチームワークに必要なKSAsへの関連要因として変革型リーダーシップやチームワークに関する自己効力感などを設定した。チームワークとチームワークに必要なKSAsが影響を与えるアウトカムとして教師の専門的学習や教師の自己効力感などを設定した理論モデルを再構築した。
③先行研究(Beverborg et al. 2015; Vangrieken et al. 2016)ではオランダのVETカレッジを対象に行われており、教員間に比較的長く強いつながりのある小学校・中学校・高等学校を対象に検証することで新たな知見が得られる可能性があることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度も調査実施予定期間にコロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言が発令されるなど、学校・教員を対象とした量的・質的調査を延期し、本研究の理論的枠組み及び調査研究の枠組みを再構築した。これにより、国際的な動向も踏まえた枠組みで研究を推進することができると考えられる。
以上のことから本研究の目的の達成に向けて「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

2022年度は、研究計画の遅れを取り戻すため、再構築した枠組みで量的・質的調査を実施する。また、研究協力者の協力を得て、調査研究を推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2021年度においても、調査実施予定期間にコロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言が発令されるなどの理由で予算を計画的に執行できなかった。
そこで、次年度使用額については、量的・質的調査及び成果発表、英語論文執筆の予算として執行する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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