2020年度は、HCIZ積分をテンソルの設定まで拡張する研究で、JEMSに掲載、またニューラルネットワークに自由確率論を応用するための研究で、CMPに掲載された。2021年度は、ランク1の独立なn次元ベクトルのk階テンソル積の和の固有値分布について研究し、EJPに掲載された。2022年度は、HCIZ積分のテンソルへの一般化を考え、そのテンソルのサイズNを大きくとったときの漸近挙動を調べた研究をCMPに掲載、局所ランダムハミルトニアンのスペクトルについての研究をJPhAに掲載した。2023年度は、不変状態に対するテンソル積空間におけるユニタリ行列の漸近的自由性を示した論文をRMTAに掲載した。
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