二交流ホール効果測定を実現するため装置設計を行った。ネオジウム永久磁石をステッピングモータにより回転させ、安価に交流磁場生成を実現した。最大周波数として100 Hzを実現し、高速な交流磁場生成を達成した。市販のGaAsホール素子を用いてロックイン検出により二交流シグナルを確認し、理論式通りのホール電圧出力を明らかにした。典型的な酸化物半導体である酸化亜鉛を用い、ホールバー試料を用いた二交流ホール効果測定をデモンストレーションした。その結果、二交流ホール効果測定と従来の直流ホール効果測定で同程度のホール電圧が検出され、本手法と装置で安価で高感度なホール効果測定が可能なことを明らかにした。
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