還元雰囲気下での触媒劣化機構を明らかにするため,原子レベルで平坦かつ清浄なTiO2 (110)基板にPtナノ粒子を真空蒸着した.還元雰囲気である電子顕微鏡中において加熱することにより,Ptナノ粒子の成長に加え,Pt-Tiナノ粒子の形成およびPt-Tiナノ粒子がTiO2 (110)基板に侵入することが明らかとなった.加熱によりPtナノ粒子の表面がTiOxにより被覆されることが報告されているが,EELSを行ったところ,酸化物被覆は確認されなかった.以上のことより,触媒劣化はPt-Tiの合金化に伴う界面接合状態の変化およびTiO2 (110)基板への侵入による活性点の被覆であることが明らかとなった.
|