金属ナノ粒子を用いた伸縮性導電材料の作製方法について検討した。提案した製法を用いると、金属を高分子材料(繊維)の内部に導入することができ、材料の伸長による電気的パスの断線を抑制することができた。試料は、作製条件によって、繊維内部に発達する金属の空間的分布などが大きく変化し、それによって、電気伝導性や伸縮性などの性質が大きく変化することを確認した。作製条件を整えると、元の繊維の優れた伸縮性を損なうこと無く、歪みが0から150%の範囲において、電気伝導率が100S/cm以上の良好な電気伝導性を示す伸縮性導電材料を作製することが可能であった。
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