研究課題
挑戦的研究(萌芽)
高解像度の赤外線検出器は、赤外線天文学用途に加え、赤外線画像診断などの医療機器、自動車や航空機の視界補助用暗視装置、建物・構造の非破壊検査、海洋・地質探査、電子部品の評価試験など幅広い用途に利用可能である。本研究では、赤外線のエネルギーを効率的に集めることができる金属の微細構造と、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電材料を組み合わせて、新しい原理の赤外検出器開発を目的として研究を行った。
薄膜ヘテロ構造
本研究では、光エネルギーを効率的に吸収する金属ナノ構造と熱電材料を組み合わせて新しい光検出器を開発することを目標とした。研究期間内に検出器の開発には至らなかったが、高画素数の検出器を開発するために必要な、大面積で赤外線の透過性が高い下部電極の作製に成功した。この下部電極の上に熱電材料と金属ナノ構造を作製し、新しい光検出器の開発につなげたい。