CRISPR-Cas9システムはゲノム編集技術ツールとして有用であるが、その活性を制御するアンチクリスパー分子も利用した技術の産業化も求められている。本研究では広く活性を持つアンチクリスパーを見出すことを目的として、種々のアンチクリスパー分子の活性評価を行った。SpCas9に対するアンチクリスパーとしてAcrIIA4/IIA5/IIA6の3種類に関して細胞周期依存型ゲノム編集法における有用性を解析した。また、SpCas9と比較して分子量が小さいSaCas9に対するアンチクリスパーとしてAcrIIA1~IIA6、IIA11の発現解析を行い、in vivoゲノム編集に適用する際の重要な知見を得た。
|