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2021 年度 研究成果報告書

エノコログサを用いた遺伝学的アプローチによる植物の窒素欠乏感知・応答機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21271
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

木羽 隆敏  名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (20532097)

研究分担者 Bellegarde Fanny  名古屋大学, 生命農学研究科, 特任助教 (20867618)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワード窒素欠乏応答 / エノコログサ / 窒素栄養
研究成果の概要

自然環境でしばしば遭遇する窒素欠乏を、植物がどのように感知し応答するのかについて、その分子メカニズムの理解は進んでいない。その原因として、シロイヌナズナを用いた順遺伝学的アプローチが限界に近づいていることが挙げられる。そこで本研究では、C4単子葉植物であるエノコログサを、新たな順遺伝学的研究材料として開発することで、この問題解決に挑戦した。エノコログサA10.1系統のゲノム配列の高精度解読、598種のエコタイプのゲノム配列解析、変異体ライブラリーの作製、幼植物および成熟植物に窒素欠乏を引き起こさせる栽培条件の決定、窒素欠乏に対する生理的応答の基礎データ収集などを行ない、研究基盤の整備を進めた。

自由記述の分野

植物栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究がさらに進展し、多くの研究者がエノコログサを順遺伝学的研究に容易に利用できるようになれば、窒素欠乏感知・応答機構を含め植物に普遍的な生命現象についての理解だけでなく、C4植物に特徴的な生命現象の研究の方向性にも大きな変革をもたらすであろう。特筆すべきは、エノコログサが、トウモロコシなど、その大きさゆえに遺伝学的研究には様々な困難が伴う作物と同じC4植物であることである。エノコログサを用いれば、これまでは不可能だった実験系も可能となり、C4 光合成成立の仕組み、C4 植物に特徴的な高い窒素利用効率や乾燥耐性を支えるメカニズム、C4草本雑草防除の研究にも大きな波及効果が期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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