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2022 年度 研究成果報告書

人工細胞膜に封入した後成修飾クロマチン繊維の細胞内導入と遺伝子発現の定量的理解

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21406
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

梅原 崇史  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (20415095)

研究分担者 神谷 厚輝  群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (70612315)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードアセチル化 / エピゲノム / クロマチン / ヌクレオソーム / リポソーム / 細胞膜
研究成果の概要

本研究では、ヒストンを修飾したヌクレオソームを試験管内で再構成して人工細胞膜を用いたリポソームに封入することによりクロマチンを細胞内に導入するための技術開発と、再構成した試料をDNA仲介反応系で評価することを研究目的とした。その結果、長鎖ヌクレオソームをリポソームに封入するための再構成条件を見いだした。また、ヒストンH2BのN末端テイルをアセチル化すると再構成ヌクレオソームが局所的に不安定化することを明らかにした。さらに、細胞サイズのリポソームに遺伝子転写カセットを封入することでリポソーム内での転写・翻訳反応を再現性よく観察する実験系を確立した。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、細胞サイズの人工リポソームにおいて遺伝子の転写反応とタンパク質の翻訳反応を分割してその産物量を継時的に測定する試験管内反応系が確立できた。これにより、従来技術の無細胞転写・翻訳系では解析することが困難だったセントラルドグマの反応素過程ごとの制御分子機構を数学的に記述するための方法論の確立に道筋がついた点に学術的な意義がある。また、長鎖のヌクレオソームを人工膜リポソームに封入する技術が確立できた点も細胞へのエピゲノム断片の導入技術開発に向けて学術的な意義があったと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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