近交系マウスの代表であるC57BL/6(B6)とBALB/cでは後者がTh2応答優位であることが知られているが、その理由の詳細は不明な点が多い。BALB/cではT細胞亜群であるiNKT細胞のうちiNKT2が顕著に多いことから、両背景のIL-17RB欠損マウスを樹立し、その分化発生様式の相違を解析した。 末梢においてB6背景のIL-17RB欠損マウスでは末梢・胸腺においてiNKT2細胞が著しく減少するのに対して、BALB/c背景の末梢ではその数に大きな相違はなかった。BALB/c背景の胸腺ではIL-17RB欠損マウスで著しいRORYt陽性のiNKT細胞の増加を認めた。
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