LRR膜貫通タンパク質ファミリーのシナプス接着分子を欠損するマウスでは複数の系統で不安・うつ・感覚障害などの神経学的異常に加えて、原因不明の軽度の体重減少が起きる。「LRR膜タンパク質は神経系と消化管の機能的なつながり(脳腸相関)を制御しているのではないか」という仮説のもとに、LRR膜タンパク質欠損マウス群における消化管機能の異常探索、分子マーカー解析、LRR膜タンパク質の消化管における分子作用機序の解析を行った。LRR膜タンパク質欠損マウス群の体重変化、摂食行動および消化管機能に関するデータを取得することができ、仮説の検証に必要な新たな遺伝子改変マウスの作成に着手した。
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