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2022 年度 研究成果報告書

セルロースナノファイバー100%バルク体の生成と生体材料適合性に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21669
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

佐々木 啓一  東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)

研究分担者 小川 徹  東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50372321)
洪 光  東北大学, 歯学研究科, 教授 (70363083)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードセルロースナノファイバー
研究成果の概要

本研究では,セルロースナノファイバー(CNF)の歯科材料への応用に関する基礎的検討を行った.CNFの疎水化,加圧条件およびCNFそのものの生体安全性に関する検討を行った.
①加圧の増加により機械的強度の向上が認められた.②化学的に疎水化処理したCNFは,表面のぬれ性は改善したものの,アクリルレジンと比べ高い吸水膨張を示した.③赤外吸収スペクタクル表より表面の親水性の官能基が疎水性のものへ置換されたことが示唆された.④細胞毒性試験より,CNFの細胞生存率はISO基準値の70%を満たさなかった.⑤感作性試験より,CNFは炎症反応を認めず遅延型アレルギー反応の一つである感作性がないことが示唆された.

自由記述の分野

歯科補綴学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯科臨床においてレジン系材料は様々な用途で用いられているが、その原料は石油であるため、未反応成分や添加成分等の残留・溶解によるアレルギー反応など材料そのものに由来する生体為害性が指摘されてきた。また、医療現場ではディスポーザブルの医療用プラスチック用品等の石油由来材料も日常的に用いられており、環境問題や資源枯渇問題などへの対応は重要な課題である。一方、近年注目されているセルロースナノファイバー(CNF)は軽量、高強度、化学的に親水性にも疎水性にもなりえる多様な性質を持ち、セルロースの原料で、環境負荷の少ない資源である。また、高い生体安全性を有し、医療材料・生体材料としての応用が期待されている。

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公開日: 2024-01-30  

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