本研究成果によって、NASH誘発マウスにおいてmiR-122-5p、miR-192-5p、miR-22-3pは肝臓で発現が減少し、血清中で増加したことから、これらのmiRNAは肝細胞障害によって肝細胞から血中へ漏出したことが予想された。一方、miR-342-3p、miR-34a-5p、miR-7118-5pは肝臓・血清中で共に発現が増加しており、これらのmiRNAは細胞内発現亢進による分泌増加が予想された。これらのmiRNAは新規NASHバイオマーカーの有力な候補となる可能性が示唆された。今後これらのmiRNAのうち、線維化マーカーとなる血清中miRNAの有用性について検討していく。
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