今回、健康診断時には通常、産業廃棄物として廃棄されていた血餅(クロット)を利用した、新規の検査方法「クロットバイオプシー法」の開発に成功した。この新規手法により、血清だけでは得られなかった様々な健康状態に関する詳細な情報を収集することも可能になると考えられる。研究報告では、将来的なハイスループット法への転用にも可能性があることを示している。これらの試料を継続的に収集し、血清からの生化学検査情報と組み合わせることで、酸化ストレスなど健康寿命に関係する情報を数値化することも視野に入ってきた。それ故、健康立国を目指す日本社会への貢献も期待される。
|