研究課題/領域番号 |
20K21748
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
後藤 直宏 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60323854)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | 脂質蓄積抑制 / 脂肪酸構造 / 多価不飽和脂肪酸 / 有機合成 / 保健機能 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、炭素数26、二重結合数7(26:7)などの天然界に存在する多価不飽和脂肪酸(PUFA)より炭素数が多く二重結合数が多い脂肪酸を合成する方法を確立すること。さらに、炭素数や二重結合数が増えると脂質代謝改善能はどのように変化するかを明らかにすることである。研究の結果、26:7の合成方法を確立することができた。さらに、Hepal-6細胞を用いた細胞試験で脂質蓄積抑制能を評価した結果、これまで報告されてきた天然に存在するPUFAで脂質蓄積能が最も強いTHA(24:6)と比較して、26:7の方が脂質蓄積抑制能は優れていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
脂質化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では炭素数や二重結合数が、天然に存在する多価不飽和脂肪酸(PUFA)より多い26:7(炭素数6、二重結合数7)を合成し、その脂肪蓄積抑制能機能を精査した。結果、26:7の方が天然PUFAの中で最も高い機能を有するTHA(24:6)よりその効果は強かった。このことより、PUFAで炭素数や二重結合数は脂質蓄積抑制能に重要な因子であり、さらに炭素数や二重結合数が多いPUFAは、非常に強い脂肪蓄積抑制剤が開発できるという知見を得るに至った。生活習慣病の増加、特に内臓脂肪の増加は糖尿病や心筋梗塞などにつながる。今回得た知見を基に強い脂肪蓄積抑制剤が開発できることより本研究の社会的意義は大きい。
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