研究課題
挑戦的研究(萌芽)
我々は、骨を作る骨芽細胞に発現しているSIRT7(老化・様々な代謝・がんの調節因子として重要な役割を担っているサーチュインの一つ)が、肝細胞がんの発育進展、糖代謝、腸内細菌叢を調節できることを発見した。また、骨組織で優位に発現する分泌タンパク質の遺伝子を見つけた。現在この遺伝子の骨芽細胞特異的ノックアウトマウスを作成しており、今後これらのマウスを用いた新規骨ホルモンの発見・確立が期待される。
骨代謝
近年、骨組織がホルモンを分泌し、様々な生体機能を調節していることが徐々に明らかとなってきた。我々は骨組織による新たな生体機能調節能の発見、およびその分子機構の解明を目指している。我々が挑戦している新たな骨ホルモンの発見は、生命現象の根幹に関わる研究であり生物学的に非常に大きな意義を持つばかりか、今後、骨組織が他臓器の疾患の治療標的となることが期待される。