研究課題
挑戦的研究(萌芽)
NHA(Non Harmonic Analysis)は,従来の手法に比べ10万~100億倍以上の精度を持った,計測信号の解析手法の一つであり,これまでは検出不可能であった僅かな変化をも感知することが可能である.また,解析窓長の影響を受けないという特徴も持つ.2D-NHAを用いて,画像の周波数解析を行えば,少ないスペクトル本数で詳細な画像表現が可能であると考え,画像ノイズ除去への応用を研究した.
信号処理
NHAによる高精度信号解析をBM3Dに利用することで,類似パッチの収集精度を改善し,ノイズ除去性能の向上が見込めると考え,NHA位相差補正を用いたパッチ予測によるBM3D改良手法を提案した.従来のBM3Dによる類似パッチ探索アルゴリズムだけではパッチの収集精度に限界があるため,注目パッチと位相の異なるパッチを補正し,誤差の少ない類似パッチを再構成することで,さらなるノイズ除去性能の向上を目指した.