豪雨の早期検知などの観点から高頻度・高密度の水蒸気観測が必要であり、低コストGNSS受信機の活用が期待される。本研究では、車載型の低コストGNSS受信機を用いた高密度な水蒸気観測網構築を目標として,2周波の低コストGNSS受信機を用いた水蒸気計測システムを構築し、電子基準点やラジオゾンデ観測との比較を通じて推定精度を評価した。その結果,低コストGNSS受信機システムは電子基準点とほぼ同等の水蒸気推定性能を持つことを示した.車載状態においては良好な推定性能を示すことができなかったが,少なくとも固定観測点の増設による高密度観測網の構築には十分活用できると考えられる.
|