本研究では組織―細胞レベルでの二段階ターゲティング法の開発を目的として、細胞動態制御とエキソソームへのsiRNA搭載法の開発について検討を行った。CCR2の細胞への導入による炎症部位集積性の向上について検討した結果、炎症誘導作用を有するマクロファージへの遊走性が向上した。次に、エキソソームへのRNA搭載効率の向上について検討した。エキソソーム移行性タンパク質とRNA結合タンパク質の融合タンパク質により搭載性は向上可能であった。一方で搭載されるRNAの複合体化は有効ではなかった。以上、エキソソームを利用した二段階ターゲティング法の開発に有用な知見を得た。
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