初年度は既存研究の整理・検討を行い,本研究課題の既存研究における位置付け,研究設問の設定を中心とした草稿の準備を進めた。また,理論枠組みの構築,仮説導出のための文献の収集,読み込みを進めた。 2年目は,理論枠組みを中心に草稿準備を進めた。それと同時に,仮説検証のためのデータセットの構築を行い,予備分析を実施した。 3年目は新型コロナウイルスによる移動制限が緩和されたことから,フィリピンで現地調査を行い,議員や研究者から「フィリピンにおける和平交渉の受け止められかた」「和平交渉を進めるうえでの大統領の役割」「和平政策における議会の影響力」を中心に聞き取り調査を行った。それと同時に,論文草稿を仕上げて。国内外で研究発表を行った。 令和5年度は論文の執筆および投稿を行った。昨年度の学会発表でえたフィードバックを基に理論枠組み,既存研究における本研究の位置付けに関する加筆修正を行った。また,追試用データの整備を進めた。そのうえで,政治学系のジャーナルを中心に論文を投稿し,本研究課題の成果が近刊予定である。
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