以下の3つの研究を進めた. 1つ目は,再交渉ありの権利付き完全分割財配分問題に関する研究である.制限付き等分ルールを戦略的に正当化するための新しいゲームを提案した.そのゲームでは,制限付き等分ルールが選ぶ配分を1期目で達成することが唯一の部分ゲーム完全均衡における結果であることを示した.2つ目は,各個人が他人の選好などの情報を持たない不完備情報ゲームにおいて,2つの均衡概念でどのような社会目標が遂行可能であるか研究を行なった.3つ目は,限定合理的な個人が存在することを考えた時のソロモン王のジレンマという非分割財配分問題に関する研究である.この研究で2つのメカニズムの性能比較した.
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