本研究では、様々な経済活動にかかるリスクをともなう少子高齢化社会において、若年世代と老年世代でそれらのリスクへの反応が異なるときの、マクロ経済モデルを構築し、そのモデルを用いて、老年世代が経済活動にかかるリスクを若年世代よりも取らないとき、長寿化が若年世代の貯蓄を減少させ、経済成長のもととなる資本量を減少させることを明らかにした。 本研究の成果は、論文“Risk aversion and longevity in an overlapping generations model”として取りまとめ、最終年度に当該論文が国際学術誌Journal of Macroeconomicsに採択された。
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