本研究ではまず、情報リテラシーの育成において重要となる学習者が情報を探索・評価・活用し課題解決や成果物を作成する際の取り組み方や方略を類型化するために、「情報へのアプローチ」枠組みとその測定尺度を開発した。続いて実際の大学での授業における情報課題で測定尺度を用いた調査を実施し、学生の情報課題の成果と尺度の得点について相関分析を行った。加えて学生の「情報へのアプローチ」の違いによる自由記述での課題の振り返り内容の差異をテキストマイニングによって検証した。これらの結果、情報の信頼性の評価や得られた情報の活用といった情報リテラシーにおける側面の一部と「情報へのアプローチ」との関連性が確認できた。
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