研究課題/領域番号 |
20K22252
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平松 友紀 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (60880333)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | ビジネス / コミュニケーション / 場面認識 / 前提 / メール |
研究実績の概要 |
本研究は、ビジネスに関わる人たちに向けた日本語教育における授業活動での活用を視野に、日本語で行う自身のコミュニケーション行為を考えるためのフレームワークの構築を目指すものである。 本研究は、取得したインタビューデータを基に分析を進め、フレームワークの基となるデータ群をまとめるとともに、追加調査を実施する。これらを踏まえ、日本語教育の授業活動で用いるフレームワークの構築を目指す計画であった。 既に収集したデータに関しては、次の二点を検討し、フレームワークの基となるデータ群の検討を進めてきた。研究課題〈1〉では、ビジネス従事者のコミュニケーション行為における共通認識をデータ群としてまとめた。研究課題〈2〉では、コミュニケーション行為の結果としての表現と認識との関わりを捉えることを試みた。本年度の計画では、これらを基に追加の調査を実施し、データ収集を行う予定であった。しかし、調査では、記入作業などを伴う、対面での調査が難しい状況であると判断し、データの収集を見合わせた。計上していた予算の多くは、次年度に回すことにした。そのため、年度内は、既に取得したデータの結果を踏まえ、追加調査のデータ収集に向けた準備に当てた。オンラインでの実施への変更を含め、本研究の目的に沿う、インタビュー手法、調査設定、データ群の提示方法などの検討を行った。既に取得したデータの分析や理論面からの検討など、丁寧な準備を行うことができた。次年度には、調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の蔓延により、記入作業などを伴う対面での調査が難しい状況であると判断した。そのため、データ収集開始時期を次年度に遅らせた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、既に取得したデータの検討を基に、追加の調査を実施し、フレームワークの作成を行う。インタビュー調査では、日本語で仕事を行う日本語話者度に、データ群を提示し網羅的に他の観点への探索も行う。新型コロナウィルスの感染防止も考慮し、調査場所などを再度検討し、調査を開始する。それらの結果を踏まえ、フレームワークの構築を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響によって、インタビュー調査の実施が遅れたため、謝金や調査に関わる費用を次年度に持ち越した。また、参加する予定だった学会がオンラインでの開催となり、旅費が生じなくなったため、次年度使用額が生じた。
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